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コラム

2026.05.22

乳幼児(1歳6ヶ月、3歳児)歯科健診で歯並びについて指摘を受けた方へ

 

1歳6ヶ月児の口内の様子は

 1歳6ヶ月の口内は、奥歯(第一乳臼歯)が生え始め、前歯と合わせて合計12本程度になり、食べ物を噛み切る力と咀嚼能力が発達してきます。また、「感染の窓」と呼ばれる、虫歯菌が定着しやすい時期で、歯磨き習慣の確立と定期的な歯科健診が非常に重要になります。乳歯はエナメル質が薄く虫歯になりやすいため、特に奥歯のケアと食生活の見直しが必要です。

歯の発達

  • 歯の数 : 前歯8本に加え、手前の奥歯(第一乳臼歯)が生え、合計12本程度になります。
  • 噛み合わせ : 奥歯が生えるため、食べ物をすり潰す機能が発達してきます。
  • 「感染の窓」 : 1歳半〜2歳半頃は、虫歯菌(ミュータンス菌)が口の中に定着しやすい時期で、周りの大人から唾液を介して感染することが多く、注意が必要です。

ケアのポイント

  • 歯磨き習慣 : 奥歯の溝は汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいため、毎食後の仕上げ磨きが必要です。歯ブラシに慣れさせることから始め、ちゃんとできたら褒めてあげましょう。
  • 食べ物 : 奥歯で食べ物をすり潰す練習として、柔らかくてもある程度の大きさの食べ物を与え、噛むことを促します。
  • 食生活 : 甘いお菓子やジュースの与え過ぎに注意し、哺乳瓶でのだらだら飲み(哺乳瓶う蝕)にも気をつけましょう。また、哺乳瓶を与えたままの昼寝等は避けるようにしてください。
  • 歯科健診 : 行政の1歳6ヶ月健診を必ず受け、歯科医師からのアドバイスを受けましょう。虫歯がなくても、定期的にかかりつけ歯科医に相談することをお勧めします。

注意すべきこと

  • 乳歯の虫歯 : 乳歯は永久歯よりエナメル質が薄く短時間で進行するため、予防・早期発見が大切です。
  • 歯磨き中のケガ : 歯ブラシを持ったまま歩き回ると転倒しケガをするため、必ず大人が見守りましょう。

 

3歳児歯科健診で歯並びにおいて指摘を受けた

 3歳児歯科健診での歯並びの指摘は、将来的な矯正治療の可能性を示すもので、ただちに治療が必要とは限りませんが、矯正相談をお勧めします。特に、受け口(反対咬合)や、上下の噛み合わせが深い(過蓋咬合)、交叉咬合、開咬(指しゃぶりによる)、すきっぱ(小帯による)は注意が必要です。

3歳児健診で歯並びを指摘されたら

  • 「要注意」のサイン : 今すぐに治療が必要なわけではありませんが、このままでは進行するリスクがあるという注意サインです。
  • まずは相談へ : 歯科健診は視診だけのため、矯正歯科で相談してみてください。
  • 「様子見」の可能性も : 顎の発達や永久歯への生え変わりで自然に治るケースもあります。3~4歳頃からは「咬合誘導(こうごうゆうどう)」を考慮することもあります。

注意が必要な主な歯並び・噛み合わせ

開咬

受け口(反対咬合)

交叉咬合

過蓋咬合

  • 受け口(反対咬合) : 上の歯が下の歯を隠す正常な噛み合わせと逆になっている状態で、早期の対応が必要なこともあります。
  • 交叉咬合(こうさこうごう) : 上下の歯が横にずれて噛み合っている状態。顎の成長に影響する場合があります。
  • 開咬(かいこう) : 奥歯で噛んでも前歯が閉じず隙間がある状態で、指しゃぶり等の癖が原因のこともあります。
  • 過蓋咬合(かがいこうごう) : 上下の噛み合わせが深すぎる状態。
  • 正中離開(すきっぱ) : 真ん中の前歯の間にすきまができている状態で、小帯が邪魔をしていることもあります。

今すぐできること・注意点

  • 指しゃぶり・癖の改善 : 3歳過ぎても日常的に指しゃぶりをしていると、歯並びに影響が出る場合があります。
  • 口呼吸の改善 : 意識的な鼻呼吸、舌を上顎につける習慣、口周りの筋肉トレーニングが有効で、寝る時のマウステープや「あいうべ」体操も効果的です。
  • しっかり噛む習慣 : 食事でしっかり噛むことで顎の成長を促進します。
  • 定期的な受診 : 1年に1回程度、受診して経過を観察することをお勧めします。

3歳児健診は将来のリスクを知るチャンスです。必要以上に心配せず、まずはご相談ください。

写真出典元 : 日本小児歯科学会
イラスト出典元 : ChatGPT

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