フッ化物塗布
歯科医院でのフッ素塗布は、市販の歯磨き粉(約1,450ppm以下)よりも高濃度(約9,000ppm)の薬剤を使用し、効率的に歯質を強化する処置です。
1. 主な効果
・
歯質の強化:エナメル質を耐酸性の高い構造(フルオロアパタイト)に変え、虫歯になりにくくします。
・
再石灰化の促進:酸で溶け出した歯の成分(カルシウム等)を戻す働きを助けます。
・
菌の活動抑制:虫歯菌が酸を作るのを抑えます。
2. 頻度と費用の目安
・
頻度:理想的には
3〜6ヶ月に1回の定期的な受診が推奨されます。
・
費用:当医院では処置料に含まれます。一般的に予防処置は
自費診療となり、1回あたり
1,000円〜3,000円程度が相場です。
※自治体の助成制度で無料になるケースや、虫歯治療と併せて保険が適用される場合もあります。
3. 対象(子供から大人まで)
・
子供:歯が生え始めた時期から有効です。特に生えたての歯はフッ素を取り込みやすく、高い予防効果が期待できます。
・
大人:加齢で露出した歯の根元(根面う蝕)の予防や、知覚過敏の緩和にも役立ちます。
4. 塗布後の注意点
・塗布したフッ素を定着させるため、
30分間は飲食やうがいを控える必要があります。
5. フッ素塗布のメリットと安全性
・フッ素(F)は地殻、水圏、大気、動植物など自然界に広く分布する天然元素で、地殻中ではフッ化物として土壌や鉱石中に存在しています。海水には約1.3ppm、河川水にも微量に含まれ、日常的に摂取する食品やお茶にも含まれる天然物質です。自然界でのフッ素の存在詳細は以下の通りです。
・地殻・土壌:地殻全体に約300ppm(0.03%)含まれています。
・水圏(海洋・地下水):海水には平均1.3ppm(1.3mg/L)のフッ素が溶解しています。地下水、河川水、湖沼水にも存在し、地域によっては自然の地下水で10ppm程度に達する場所もあります。
・食品・生物:ほぼすべての動植物に含まれます。
・高い食品:海藻(2.3〜14.3ppm)、小魚・魚介類(8〜19.2ppm)、お茶(緑茶・紅茶・ウーロン茶:約0.5〜1.0ppm)となっています。
・その他:野菜、果物、穀物にも微量存在しています。
・人体:歯や骨、組織中に微量に存在しています。自然界のフッ素は、火山活動や岩石の風化により地下水や土壌に溶け出し、循環している状況です。
・歯科医院で行うため過剰摂取のリスクは非常に低く、塗布量や頻度は専門医が適切に管理しています。歯科医院でのフッ素塗布は安全性が高く、専門的なクリーニング後に実施されるため、歯ブラシが届きにくい箇所もケアできます。
6. 自宅でのケア
・歯科医院での塗布に加え、日々の生活でフッ素入り歯磨き剤や洗口液を使用することで、より高い虫歯予防効果を維持できます。こうした併用ケアが推奨されています。
写真出典元:ChatGPT、Google Gemini